先日、息子がこんな笑い方をしました。誰かの真似してるのかな? 私?
鼻にしわ寄せて笑う というのが正しいのかな?
だけど私は、鼻を丸めて笑う って言ってしまう。
ちょうどカメラに収めることができて、眺めていたらどこかで見たことある気がしてきた。
で、ごそごそと探しあてました。
私の長年のスクラップブックの中から。
写真が気に入って、雑誌から切り抜いたもの。

なんかよくない? この写真。お年を召した二人の、いたずらっぽい笑顔。仲むつまじく、自然体。
上の息子の写真と似てませんか?
右側の男性、エドワード8世。後のウィンザー公の笑顔と。
エドワード8世はイギリスの国王だった人ですが、訳あって退位したためウィンザー公となったのです。
その訳とは、左のアメリカ人女性ウォリス・シンプソンとのズバリ恋愛です。
彼女は離婚暦があり、交際当時は再婚していて、エドワードは妃にするため無理やり離婚させようとしていたらしいです。ウォリスの離婚は成立したのものの、世間の反発はすさまじく、二人の結婚はエドワード8世の退位によって成立することとなりました。このことを、王冠を賭けた恋 と言います。
ウィンザー公は、プレイボーイで気さくな人柄で知られていて、自由奔放なウォリスに魅力を感じたようです。
あと、お洒落な人だったようですよ。皆がボタンダウンのシャツを着ていた時代に、ひとり襟の大きなシャツを着たり、普段着のセーターをゴルフウェアとして着たり。
服の趣味が女性の趣味にも表われてるなあ。
規制概念にとらわれず、自由な感性。周りになんと言われようと、わが道を貫く。
その影で、犠牲になった人もいるわけで。エドワード8世の弟のジョージ6世。現在のイギリス女王エリザベス2世の父親です。この方は最近、映画にもなりましたね。
エドワードが退位したため、国王になった彼は「聞ーてないよー!」だったらしいです。
兄とは正反対の生真面目な人柄で、国王として誠実に義務を果たしましたが、肺がんのため56歳で亡くなりました。生来病弱で国王になったがために命を削ったと、王妃は二人を一生許さなかったそうです。
こうして、二人は王室とは疎遠でウォリスもウィンザー夫人となかなか認められなかったようです。
人生いろいろですね。無難で平坦な道を選ぶこともできるけど、あえてでこぼこ道や曲がりくねった道を選ぶ。 あれれ、なんか演歌の歌詞になっちゃったぞ!
でも、この二人の写真はとても穏やかな表情でいい感じ。
ウィンザー公に限っては、子供の笑顔をしてますよね。
乗り越えて、流されて、辿り着いた先はここ、みたいな。
ウィンザー公は、1972年に亡くなっています。その時のウォリスは、目も当てられない程の悲しみようだったそうです。ウォリスはその14年後にこの世を去りました。
そんな、むかーしむかしのお話でした。
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